2012年 第11回LSTR療法学会 学術大会 
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メインテーマ:「医科歯科連携とLSTR療法」

〔話題提供〕
「医科・歯科統合医療」事始め
堀田 修 クリニック-HOC-
堀田 修

  医療の近代化は臓器別医療に象徴されるように細分化とともにあった。その結果、多くの疾患 において分子・遺伝子レベルまで研究が進み多大な医学の学問的進歩がもたらされた。 しかしながらその一方で対象となる疾患の焦点の狭小化は疾患を個体の側から俯瞰して捉える 視点の欠落をもたらした。例を挙げると、咽頭炎に伴い血尿が悪化することをIgA腎症患者は特 徴としているが,IgA腎症の研究において腎臓専門医は腎臓にのみ焦点が集中し、非専門の耳 鼻科領域である根本原因の咽頭には長い間、焦点が十分当てられなかった歴史がある。今日の 医療が進歩したにも関わらず「木を見て森を見ず」と揶揄される所以である。 医療の細分化と同様に医科と歯科の分離も医療・医学のピットフォールをもたらした。すなわち、 生命維持に最も重要な食物の入り口である口腔が医科の焦点から欠落しまったのである。
  近年、 臨床の場で医科・歯科連携の必要性が叫ばれてはいるがその実効性に関してはいまだ十分 機能しているとは言い難い。
 私たちは新しい試みとして2012年4月5日より「医科・歯科統合医療」を開始した。一年余経過した 現時点においてもいまだ方向性を模索中であるが、活動を開始した背景や今後の展望を含め 私たちの取り組みを紹介したい。

 

・追加発表:症例提示    

宅重 豊彦


 
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