目的:
根分岐部病変の起因因子には、様々な因子( 歯周病、歯髄疾患、髄床底歯質の穿孔・ 亀裂、 エナメル突起、エナメル滴、咬合性外傷) があるが、治癒しにくく、 再発をきたすことも多々 経験する。根分岐部病変は、GlickmanやLindheによって分類 されている。 今回の症例はGlickmanの分類では1級、,Linheの分類では1度の、 初期の根分岐部病変 であったが、3Mix-MP法を用いて、速やかに好結果を得られので、 紹介する。
考察:
今回の症例は、X線上では根分岐部の歯槽骨吸収像は確認できず、歯冠幅径の1/3以内にしかプローブが挿入できないので、根分岐部に発生した初期の病変症例と思われる。 通常の治療法ではフィステルを消して歯槽骨を改善に導くのは困難と思われるが、3Mix-MP法では病変を治癒に導き、正常な状態を長期に渡って維持をすることができた。