第16回LSTR療法学会 学術大会 2017年
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メインテーマ:「治療術式のレベルアップを求めて」

〔口頭発表〕

『歯髄死の診断(壊死or壊疽?)と原因を考える
           〜Skype症例検討会より〜 』 

白井 万晶

目的:Skype症例検討会で取り上げた症例について経過と考察を報告する
    平成28年6月23日第2グループSkype症例検討会を振り返る
      テーマ「歯髄壊疽に進んだ原因を考える」
    患者:平成14年6月15日生 13歳 男性 中学生
    初診日:平成28年1月5日      主訴:鼻の下が腫れて痛い
    既往歴:特になし
現症:#22根尖部腫脹(+)圧痛(+)自発痛(+)EPT(−)動揺度1ポケット3mm?
X線像:根尖部の瀰漫性透過像
    歯内歯様の硬組織像
    根尖部付近の歯根膜腔の拡大
診断名:歯髄壊疽による根尖性歯周炎
    歯髄壊疽と診断した理由
    歯髄壊死と考えるに至る外傷などの物理的刺激、切削などの機械的刺などがなく、
    細菌の感染源として歯内歯の存在が関与しているのではと考えた。
治療経過:平成28年1/5 デンタル写真撮影
            Save-pulp実施
            Fuji\Extraにて仮封
       1/6 CRインレー直接法実施
             痛み大分引いた、押さえると少し痛い、腫脹縮小
       1/15 デンタル写真撮影 透過像縮小? 疼痛(−)圧痛(−)腫脹(−)
           スケーリング、ブラッシング指導(歯垢がべったりなため)
       2/19 デンタル写真撮影 
口腔内写真撮影
       歯垢の付着なくきれいにブラッシング出来ていた
       症状なし

考察: 6/23 症例検討会では、歯髄壊疽ではなく歯髄壊死の可能性も考えられるのでは。
        壊疽ならば細菌の侵入路は?壊死となるならば原因となる状況はなかったか
        もう少し詳細な問診も必要では。以後の経過観察を・・・。
        宅重先生より
        歯髄壊疽だった場合、慢化perに移行する可能性もあるかもしれないX線写真で
          透過像が大きくならないか確認を。
          歯髄壊死だったらSave-pulpにより治癒していくのでは。
          ということでした。
   
         以後の経過と考察を報告いたします。
                   

 
  

 

 

 


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