目的:
自分は,3Mix-MP法の最大のメリットは過剰診療にならないことだと思っています。
*3Mix-MP法は3段跳び、従来法はロングジャンプ
軟化象牙質も極力残すから始まり、根管拡大、根管充填の不要、そして、天蓋を残す意義など様々な従来法では考えられないミラクルワールドを宅重先生からご教授して
頂きました。
ただし、診断力に乏しい自分は過剰診療に成りがちになってしまっていることが時としてあるのではと思っております。
よって、今回、天蓋が残存しており、歯肉の腫脹(瘻孔を含む)があって歯髄死が疑 われる3症例に対して3段跳び治療(ホップ*Save-Pulp、ステップ*覆髄Save、
ジャンプ*NIET)を試みました。
考察:
今回の結果は、3症例とも、NIETを施行せずに腫脹、瘻孔等の症状は消失し、天蓋 を保存することはできました。
ただし、ホップでは期待する結果は得られず、全てステップでの段階での症状消失で した。
しかし、3Mix-MPの浸透性を考えると術式、手技の工夫をすればホップで天蓋を保存できる可能性は高いと思われます。
よって、今後、術式、手技の工夫を続け、ホップで今回のような結果が出ることを目指したいと思っております。
宅重先生がおしゃっている「好結果を得られる最小限の治療」が3Mix-MPという優 秀なアイテムがあればどんどん実現可能になるでは!