第18回LSTR療法学会 学術大会 2019年
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メインテーマ:「破折歯を救う:口内法」

〔シンポジウム 学会長提示〕

『LSTR 療法学会標準治療術式ということ 』 

LSTR療法学会会長 星野 悦カ

 

 LSTR 3Mix-MP療法の臨床成績が顕著に良好であることは、指導医、専門医、あまた認定医を中心として、論文、著作、あるいは学会報告、WEB症例検討会等により既に示されているが、学会員を纏めた3Mix-MP療法学会としての治療成績はなされていない。
 これは、1つには、う蝕、歯髄炎、あるいは根周病変の3Mix-MP治療の治療手技に関しては、LSTR療法学会の活動としての情報提供、情報交換により、かなりの程度に知れ渡り、共通的な臨床手技が取られているものの、細部にわたる共通認識に違いがあり、 統計学的に特定の臨床症状を示す症例の特定の臨床手技による臨床結果の関連を示す事 ができない点にある。3Mix-MP療法学会として標準化した治療手技を会員に提示するという意義は、このような学術的な分析を可能とするばかりでなく、会員にとっては、標準化した治療手技を実施することにより、特定の症例について、ある確率を持って他の会員と同じ臨床成果を得られるという予後見込みができる。
 そこで、前回の学会では、「破折歯」治療についての標準化臨床手技の提示と共に、学会としての標準臨床手技による臨床成績の収集の意義を取り上げた。
 今回、呼びかけに応じて協力頂いた、「接着による破折歯の治療」の成績の紹介と、種々の「歯の破折」に対する治療についてその標準手技について議論を行う。
 また、次年度以後の検討の準備として、学会員の間で臨床成績に差の出やすい症例、 あるいは、再治療になることのある症例を取り上げ、安定した臨床結果を得るための臨床手技の検討を行う予定である。

 

 

 
 
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