私の診療全般に渡って3Mix-MP法がもたらした影響は計り知れません。そのことは 3Mix-MP法を通して星野先生、宅重先生からお教え頂いたことが非常に大きいと思って
おります。しかし、知識の蓄積だけでは上手くいきません。やはり3Mix-MP法を臨床に 応用しその結果を検討することが、個々の事象の大切さや優劣が実感できる早道であり、
他の分野の理解にも通じるものと考えられます。そしてその3Mix-MP法を臨床に応用 するに当たっては、5つの『好結果を得るための必要十分条件』を遵守することが非常
に大事だと言われています。その5条件とは、以下の通りです。
・変質した薬剤を使用しない
・必要量の薬剤を確保する
・病巣と口腔環境を遮断する
・適応症を誤らない
・薬力価を落とさない治療術式
もっとも、これら条件のコンセプトはなにも口腔内に限ったことではなく、薬剤投与や 外科系処置を行う際には身体全般に当てはまる内容、あるいは理想ではないでしょうか。
色々な疾病を思い浮かべられれば、そのことは容易にご理解いただけるものと思います。 当たり前ですが、積極的に効かない薬を使う医療関係者なんていませんよね。しかし、
翻っていえば理想であるがゆえに、実際の臨床の現場ではこれら条件を厳密に行う困難 さも想定されます。
そこで今回、3Mix-MP法を私が施術するに当たって、可能な限りこの5条件を満たすため に私が色々考えたり工夫したりしたことをお伝えしてみようと思います。この抄録を書い
ている時点で骨子は決めておりますが、具体的な内容が出来上がっていないのが実情です。 よって、詳細は学会での私の発表に代えさせて下さい。
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