2011〜2018年の7年間にわたり半死半生の症例を追いかけてきました。 従来法の治療では、根管にアプローチせずに感染根管治療しても根尖透過像を消失 させる事はできません。 3Mix-MP法では歯質を過剰に削合することなく、歯牙全体を無菌化する事によって数年 かけて、病巣を完全に完治させる事ができます。 そもそも病巣を除去する事なく、歯質を無菌化して4〜5年、あるいは数年かけて歯質を 硬化させ、完全治癒にもっていくという発想そのものが従来法にはありません。 今年に入り3Mix-MP法はさらなる進化をとげ、体系が整理され、新たな概念が導入され、 わかりやすく分類されました。 Skype症例検討会でも類似の症例が度々とりあげられましたが、昨年この症例が新概念にそって、宅重先生にご指導をいただきながら整理し、整合性を確認できた症例であるので、提示させていただきました。