患 者 27歳 男性
初 診 2002年4月
主 訴 左上奥の歯茎が腫れて、押すと痛む
現病歴 患歯#26の抜髄処置は他院で受けており、
時期ははっきりしないとのこと。
2002年2月に食片圧入のため当院にてFMCを再製作。
既往歴 特記事項なし
現 症 全身的な特記事項なし。
左頬部に軽度の圧痛をみとめたが、明らかな腫脹・鼻閉感なし。
#26頬側歯肉に境界明瞭な腫脹・軽度の発赤・圧痛をみとめた。
#26には軽度の打診痛をみとめたが動揺はなくPPDは3mm以下だった。
レントゲンにて#26は根充されており、メタルコアで築造済み。
近心頬側根の近心側に歯根膜腔の拡大をみとめた。
臨床診断 #26急性化膿性根尖性歯周炎
治療内容 上記診断にて#26の感染根管治療を行い、近心頬側根の遠心部に 穿孔をみとめた。
穿孔を封鎖後、再度FMCを装着したが3年後に再発し再治療。
翌年には再々治療を行うも口蓋側の腫脹を繰り返した。
上顎洞への炎症の波及が懸念されたため、2009年にCTを撮影。
両隣在歯の根尖を含む広範囲の骨透過像をみとめた。
2017年には咬合痛が生じたため穿孔部の再封鎖とNIETを施行。
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