〈目的〉
私自身が,3Mix-MP法を臨床で開始する際に多くの疑問・不安を持ってスタートいたしました.もし,最初の症例でつまずいていたならば,このすばらしい治療方法から立ち去っていたと思います.
私の場合は,運良く好結果を得ることができ,その症例を昨年の本研究会で”記念すべき第1号症例”と題し発表させていただきました.そのことにより現在も3Mix-MP法を継続して治療に応用し,LSTR療法の多大な恩恵をうけることができております.
よって,今回は,3Mix-MP法を自分の臨床に導入していくことができるかどうかの大きな分岐点となる”最初に選ぶ症例”について発表させていただきます.
〈結論〉
”最初に選ぶ症例”は,根管充填が施され、瘻孔(fistula)を認める症例
@ 根充剤を除去せず、根管口部の着座に3Mix-MPを貼薬するだけで、次回来院時には、
ほとんど瘻孔は、消失している。
この結果により、今までの根管治療の概念を捨て去ることができる。
A 薬剤の保管・管理法、3Mix-MP調剤法の正否を確認できる。
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