2011年 第10回LSTR療法学会 学術大会 
HOME >「セラミック ティッシュ トリマー」の使い方と効果 宅重 豊彦 

口頭発表12 
「セラミック ティッシュ トリマー」の使い方と効果 

宅重 豊彦
(宮城県)

 

 目 的:

 

 

 歯頚部カリエスで残存歯質が歯肉縁より下がってる症例では、歯肉の増殖が起こり、歯質上に歯肉が盛り上がっていることが多い。その他、歯科臨床では歯肉を少し切ると、治療が上手に仕上がるケースが散見される。
 これらの症例で歯肉の整形をするには、少量ではあるが浸潤麻酔を打ち、電位メスで切除する。
 あるいは、高価なハードレーザーで焼く方法が一般にとられている。
 しかし、こうした方法は、手軽に、更に患者の負担を少なくてできるものではない。  今回紹介する「セラミック ティッシュトリマー」は、タービン用バータイプの歯肉切除  器具で、電気メスやハードレーザーと同等に歯肉の切除を行うことができるとして販売されている。
 演者は、本品を3年間ほど使用して、その有用性を認めたので紹介する。

 

方 法:

 セラミック ティッシュ トリマーは、ロンヴィッヒ デンタル社の製品で、シャンファー型  のタービン用バーと同じような外形をなし、ダイヤモンド部分がセラミックで作られている。


 その特徴は
@歯肉形成、歯肉切除、不良肉芽腫除去に用いる。
A無麻酔で歯肉を切除できる。
Bバースタンドに常備できるので(仰々しい準備や機械が不要)、いつも手元にある。
C使用説明書に記載されている以上に、バッサリ切ることができる。

 

結果と考察:

 セラミック ティッシュ トリマーは、お手軽な歯肉切除器具と言える。  しかし、使用説明書に記載されているような止血効果は、少々期待を裏切られる。そこで、  当医院自家製の止血剤(処理液B)を用いることで、切除後の歯肉からの出血を止めること  で、十分臨床に使える。   3Mix-MP法用のGoodsが幾つか開発されているが、セラミック ティッシュ トリマーも  その一つとしてもいいのではないかと思われる。   実際の症例を供覧し、セラミック ティッシュ トリマーの有用性を示す。

 

 

 

 

 

 
Copyright©The Association for LSTR Therapy 2009-2012 . All Rights Reserved.