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   第2回LSTR療法学会 学術大会 (2003年9月14日)
ポスター発表

演 題: 基剤MPの浸透性実験
氏 名: ○中原寛子 宅重豊彦 鈴木章 大平眞悦 畑岡 拓

 

抄 録:
(目的)
 一般医科において、疾病の治療として薬物の使用は重要な位置をしめており、その投与方法には、注射、外用、内服等がある。これら幾つかの投与法があるのは、薬剤を患部に到達させるための方法がそれだけあると言え、例えば消化器から吸収され、血液にのって患部に到達しやすい薬物は内服投与となる。この様に薬物療法では、薬剤の効能と患部への薬剤の到達(Drug Delivery )の両方が必須である。
 歯科の薬物治療でも然り。ウ蝕や歯周炎の病因は主に細菌であることから、使用薬剤は抗菌剤(例えば3Mix)や消毒剤となる。では薬剤を患部に到達させるには、どうするかというと、従来法では患部に至るトンネルを掘り外用法をとっている。
 歯の構造を調べると、歯髄腔や象牙細管という空隙があることが解る。この空隙に浸透する物質があれば、歯の隅々まで薬剤を運べ(Drug Delivery )ることを容易に理解できる。我々は、3Mixの薬効を阻害することなく、3Mixを運ぶ基剤の開発を目的に実験をおこなった。


(実験方法)
実験方法として、色素浸透性実験を採用した。
マーカーとして食紅を使い、貼薬着座に食紅と基剤とを混ぜた試料を置き、一定時間後の色素の広がりを計測した。6種類の基剤を選び、それぞれの浸透性を比較検討した。更に歯質の内面及び外面の表面処理が浸透性に与える影響を調べた。


(結果)
1)基剤MP−AとMP−Bが3Mix-MP法に使用できることが示唆されました。
2)歯質内面のスメアー層・デンチンプラグの除去剤、象牙細管の有機質を除去する
  と浸透性が向上することが分かった。
3)歯根表面の歯根膜とセメント質の表層を削除しないグループでは周囲に色素がで
 ることはなかった。

 

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