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Home >学術大会・総会 > 第3回LSTR療法学会 2004年度学術大会 > 炎症の憎悪を引き起こした急性根先性歯周炎の一例
一般口演
炎症の憎悪を引き起こした急性根先性歯周炎の一例

 牧 和宏(青森県)

患者:  49歳 男性 
既往:  11年前、4 をC3処置歯としてレジン前装冠を装着

現症:
 主訴:43 のあたりの歯肉が腫れて、押すと痛い。
 視診では特に腫脹は認められなかったが、X線写真所見および打診痛より4 の急性根尖性歯周炎と診断した。


処置内容
 初診日( H15.12.11)
  FCK、スクリューポストを除去し、3Mix-MPを貼薬、キャビトンにて仮封。
  その際、歯肉からの出血を認める。

 1日後
  貼薬交換。臨床症状に変化なし。

 4日後
  根尖部歯肉が腫脹してきたので、頬側根のガッタパーチャを除去し、根管を開け(#15)
  3Mix-MPを貼薬、キャビトンで仮封

 5日後
  腫脹が大きくなったので、排膿路を求め大きく根管拡大したところ排膿を認めた。
  J-開放

 6日後
  根尖部に若干腫脹が残っているが、3Mix-MPを貼薬、キャビトンで仮封

 7日後
  再度腫脹の憎悪をきたしたので、排膿させ再びJ-開放

 11日後
  前日、abscessが破れて腫脹は軽減 3Mix-MP貼薬 キャビトン仮封

 15日後
  疼痛消失 根管からの浸出液が化膿性から漿液性に変化 3Mix-MP貼薬 キャビトン仮封

 16日後
  腫脹の軽減を認める。3Mix-MP貼薬 キャビトン仮封 

 18日後
  漿液性の浸出液がfistulaから排出  通常の根充をおこなった。

術後
 現在(術後約半年)に至るまで、臨床症状なし。

考察
 軽度の急性根尖性歯周炎にLSTR感染根管治療を行ったが、まずは腫脹させてしまい、更には腫脹を憎悪させてしまうという、二度に渡る失敗があった症例である。
 3Mix-MP法を習得し始めて間もない頃の症例であり、下記のポイントをしっかり押さえきれていなかったことが原因と思われる。
   @初診時の仮封が歯肉からの出血により不十分であった疑いがある。
   Aしかも、貼薬着座の形成が不十分(浅かった)であった。
   B5日後、腫脹がさらに大きくなってしまったのは、前回の根管拡大の際に起炎物質
    を根尖口から押し出してしまったと思われる。 

 

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