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Home >学術大会・総会 > 第3回LSTR療法学会 2004年度学術大会 > 「LSTR 3Mix-MP法のQ&A:特に急性症状への対応」
特別講演
「LSTR 3Mix-MP法のQ&A:特に急性症状への対応」

宅重 豊彦

 

1.CDRG友の会とネットワーク
 CDRGとは、私の主宰する東北地区の開業医歯科医師の集まったのスタディグループです。創立は昭和57年で、既存の先端歯科治療を学ぶに留まらず、新しい治療法の開発、いわば勉強と研究を志して結成されました。従って年に1回以上の学会発表をノルマに活動していたわけです。
 昭和62年から3Mix(当時はMN+2と呼んでいた)を学び、研究するようになり、平成元年に3Mix-MP法の基礎が形になりました。平成9年星野先生との出会いを機に3Mix-MP法へと進化し、飛躍的に進歩し,これまで蓄えていた物を外へ向かって発信することになりました。すなわち、学会等への発表と3Mix-MP法の普及活動です。
 普及活動の一つとして,平成11年CDRGの準会員制度としてCDRG友の会が発足しました。3Mix-MP法の正しい術式の普及は、会員がFAXやE-Mailで質問を送り、直に宅重が回答するシステムで実現されています。
 今回の特別講演では、友の会会員との質疑応答の中から見えてきた諸問題を取り上げ、先生方に示すことは意義あることと考えたわけです。

2.質問数228題
 平成15年6月までに寄せられた質問は総数で228題でした。折良く私が長期の入院中であったので、それを纏める時間があり、特に質的にレベルの高かった「乳歯の治療」は、この度友の会会員の継続会員に配布させていただきました。

3.実症例の質問
 質問数の約3割が、現在治療中の患者さんで困っています。という実症例の質問でした。意外に少ないという感想を抱いております。3Mix-MP法を施術しても好結果を得られない場合に質問をくだされば的確な対処をアドバイスでき、それによって質問者のレベルアップを図る、という主旨で始めたネットワークでしたので、そうした質問が多く来ると思っていたわけです。
 実症例の質問は、急性症状のある症例の対処法を問うものは少なく、むしろ慢性症状の疾患に治療の手を加えたら急性化した(例えば,抜髄後の急性症状の発生,感染根管治療後の急性発作etc.)ケースが大半をしめました。これは,3Mix-MP法の急性症状への対処法が上手くいっているのか、もしくは急性症状のある症例は、従来法を行っているかであるが、後者の感が強い.

4.3Mix-MP法の実力 
 3Mix-MP法のキーワードは「save」です。急性症状のある疾患を「除去せず」に治癒に導くことが3Mix-MP法の「save」たる所以です。
 この特別講演では、急性症状への対処法、急性化させてしまった場合の対処法を、歯髄炎、根先性歯周炎、辺縁性歯周炎の疾患別に症例をあげて口述するつもりです。
それによって、3Mix-MP法の実力を知り、先生方の治療目標をシフトアップしていただくことを願ってやみません。

 

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