日本語  ・English
    LSTR療法学会の概要
   学術大会  
   入会案内
   専門医制度

LSTR療法学会事務局

 

 
Home >学術大会・総会 > 第3回LSTR療法学会 2004年度学術大会 >「 3Mix-MP法に使用する薬剤の取り扱い」
テーブルクリニック
「 3Mix-MP法に使用する薬剤の取り扱い」

大平 眞悦 鈴木 章

 3Mix-MP法では、3種類の抗生剤を粉末にして使用する。本法で好結果を得るためには、 薬剤の調合・保管・管理を厳密に行わなければならない。薬剤の保管・管理の要点は、
湿気を含む水分や光を極力避けること、粉末加工・混合操作中に3剤が混ざり合わないよう にすることである。そのため遮光性、密封性、操作性を考慮した専用の保管容器を開発した。
粉末加工した各薬剤はこの容器に入れ、冷蔵庫内10-15℃の温度で保管する。
3剤およびMP(基剤)を練り合わせた3Mix-MPも同容器に入れ、冷蔵庫で保管しながら1日 のうちに使い切る。
この方法は、MPという基剤を利用することでペースト状となり口腔内で操作しやすくなった こと、必要十分量の3Mixをコンパクトに貼薬できるようになったこと、薬剤の浸透性が向上したこと、またMP自身の持つ薬効や薬剤安定効果が加わったことによって大きく進化した。

T.3Mix MP法に用いる薬剤
(1)抗菌剤
@Metronidazole (MN)
        抗トリコモナス剤:アスゾール内服錠250mg
AMinocycline (MINO)
        テトラサイクロン系抗生物質剤:ミノマイシンカプセル100mg
BCiprofloxacin (CPFX)
        ピリドンカルボン酸系抗菌剤:シプロキサン内服錠200mg
(2)基剤MP (図2)
@Macrogol ointment (M):マクロゴール(商品名ソルベース)
APropylene glycol (P):プロピレングリコール(商品名プロピレングリコール)

U.3剤の粉末化
@準備するもの
   乳鉢・乳棒・メス・エンジン用カーバイトバー
A個々の薬剤の粉末化
   薬剤は表面の保護材を除去し、粉末にして使用する。粉末作業
   中には薬剤が相互に混じらないよう、薬剤毎に道具の清掃と乾
   燥に注意する。

V.容器と保管
     @容器に求められる条件
       ・遮光性 ・密閉性 ・非通気性(ガラスまたは陶器) 
     A容器の管理
       ・冷蔵庫での保管:結露防止対策(冷蔵庫の温度を摂氏10度に設定)が必要
       ・ワインセラーでの保管

 

BACK HOME NEXT

 

Copyright© LSTR 2009 . All Rights Reserved.