上記のマトリックスバンドとゴムを使用することにより,筆者は以前に比して格段に速く2級窩洞での直接法によるCRインレーを作製することが可能となった。なぜなら,マトリックスバンドにより隣在歯の鼓形空隙部のアンダーカットを用意に回避でき,
wedjets(R)の弾性が頬舌両側で容易にマトリックスバンドを歯肉側窩縁マージンに圧接,適合させてくれるからである。
また,マトリックスバンドは厚さ30μmのものを使用するため,そのまま隣接関係の処理が終了する場合もある。もし後日食物陥入による違和感が存在するような場合は,各種ウェッジを用いて歯間離開を行い修正修復すれば問題は解決される。
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