患者:34歳。女性・
主訴:7」 約1ケ月前より痛みが出て、ここ数日強く痛む。
現症:約6ケ月前にインレー脱落したが、そのまま放置していた。自発痛(++)打診痛(++) 咬合痛(++)
X線写真所見:う蝕は歯髄に達している。歯根膜炎像は認められない。
診断:慢性潰瘍性歯髄炎の状態で経過していたが、食片圧入など機械的刺激及ぴ若干の嫌気環境により急性症状が出現した。打診痛、咬合痛による歯根膜炎症状を呈しているが、X線写真所見では異常がないので、歯髄充血によって根尖部の神経が圧迫された歯根膜炎の初期段階と考えられる。
処置:2000,10,16,Save pulp療法の露出歯髄の無菌化術(SEP)を行う。
通法
@通法通りう寓の整理(機械的・化学的刺激を極力小さくするよう気をつける)
A3Mlix-MPをう蝕象牙質上に築盛する際、まず3Mix‐MPを貼薬する部位を取り囲むようにFuji
lX GPを窩洞の辺縁頸部寄りから壁を作るように築盛する。硬化後、3Mix→MPを貼薬し、綿球で軽く庄し、薄くのばして、それを被覆するようにさらにFuji
IX GPを築盛する。
BCRインレー直接法を行う。
2000,10,17 咬合調整
2004,12,1インレー装着、症状もなく予後良好で現在に至っている。
|