3Mix−MP法では3種類の抗生剤を粉末にして使用する本法で好結果を得るためには保管・管理を厳密に行わなくてはならない。薬剤の保管・管理の要点は、湿気を含む水分や光を極力避けること、粉末加工・混合操作中に3剤が混ざり合わないようにすることである。そのため遮光性、密封性、操作性を考慮した専用の保管容器を開発した(図5)。粉末加工した各薬剤はこの容器に入れ、冷蔵庫内10-15℃の温度で保管する。3剤及びMP(基剤)を練り合わせた3Mix-MPも同容器に入れ、冷蔵庫で保管しながら1日のうちに使い切る。この方法は、MPという基剤を利用することでペースト状となり口腔内で操作しやすくなったこと、必要十分量の3Mixをコンパクトに貼薬できるようになったこと、薬剤の浸透性が向上したこと、またMP自身の持つ薬効や薬剤安定効果が加わったことによって大きく進化した。
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