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   第5回LSTR療法学会 2006年度学術大会 2006年9月17日

ポスター発表
レントゲンによる根尖病巣の経時的変化について −NIETの2症例から−
戸高勝之(戸高歯科医院)

 

目的:

 根尖病巣は、根尖部の歯周組織に起こった炎症の経過の中で作られ、細菌や歯髄変性物 がその主たる原因であるといわれている。
根尖性歯周炎は、病変の進行とともに歯槽膿瘍から歯根肉芽腫へ、あるいは歯根嚢胞へ と病型を推移させながら、長い時間軸の中で様々な像を呈するが、その病態は常に 動いていることとレントゲン診断の限界から、これらを臨床的に区別することは 難しいといわざるを得ない。
 しかし、同一部位をレントゲンで経時的にをみていくと、象牙質、セメント質、歯根 膜、歯槽骨といった根尖歯周組織の変化から、病態が進行しているのか治癒に向 かっているかの判断を下すことはそれほど難しいことではない。

 

方法:

今回、過去に歯槽膿瘍あるいは歯根肉芽腫とレントゲン診断した症例に対して、途中NIET で治療を行い1年以上経過2症例について、比較的長期にわたり根尖病巣の経時的変化 レントゲンで経過観察できたので報告する。

 

結果と考察:
1、 症例1 31歳男性 患歯 右下5番  1995.4.28 初診。 
臨床診断:急性化膿性根尖性歯周炎(急性歯槽膿瘍)
処置:従来法(初回根管開放無貼薬、次回FC、3回目に側方加圧 根充)にて根管治療の後メタルコア、FCK装着。
  2005.1.26 再発  臨床診断:慢性化膿性根尖性歯周炎急性化
   処置:FCKの頬側歯頚部を一部削除、メタルコアは外さずにNIET。 
 

2006.9.10 レントゲン所見にて、根尖病巣はほぼ消失。経過良好。

 

2、 症例2 54歳女性 患歯 左下6番  1998.5.25 初診。 
臨床診断:慢性化膿性根尖性歯周炎            
(主訴:CK不適、食片圧入。根尖性歯周炎に伴う症状なし)  
  処置:近心根に根尖病巣を認めるも、臨床症状はなく、根尖にファイルの破折を認めた た再根治は行わず、メタルコアののちFCK装着。  
  2004.1.8  慢性化膿性根尖性歯周炎の急性化。(近心根のみ)
       処置:全部鋳造冠を外し、近心頬側根歯頚部よりNIET。
  2006.1.17 根尖病巣はほぼ消失。経過良好。

 

 

 

 

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