術後約1年9ヶ月後(H19.6/29):
L1(ポスト付レジンコア装着)は、根尖透過像の消失。
L2(メタルコア装着)は、臨床症状はないが根尖病巣は治っていない。
本症例の特徴は、コアを除去しないでNIETを行ったことである。
(レジンコア装着の方のNIETは成功した) |
今回の症例から、コアを除去しないでNIETを行う際には、以下のことを考慮する。 |
1)成功のカギは、いかに貼薬着座を的確に形成するかである。 |
2)パーフォレーションしない様に注意し、歯根破折を避けるため必要以上に大きく形成しないことも重要である。 |
3)長いメタルコアが適合良く装着されている症例では、避けた方が良い。 |
4)レジンコアなどの様に、根管壁との多少のすき間があるケースを選択すべきである。 |
5)歯冠補綴物の歯頚部が明らかに不適合のケースは、歯肉側より漏洩し予後不良なので、適応症ではない。(コアを除去して、従来法で行う方が無難である) |