一般的に根管充填は、過不足なく緊密が良いとされ,under根充は最悪とされている。 しかし、LSTR 3Mix-MP法では、無菌化された空間は細菌が繁殖するはずはなく、空隙に修復象牙質やセメント質が増殖し、やがて根尖孔は硬組織で密封され、完全に体内と体外を隔てる密閉扉ができると考え,根管充填は意図的にunderとする「スペース根充」が推奨されている. 今回根尖にX線透過像のある歯にスペース根充をして4年の経過観察をしたので,若干の考察を加え報告する。
患者:20歳 男性 主訴:CK脱離 処置