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   第6回LSTR療法学会 2007年度学術大会 2007年9月16日
ポスター 6
根尖病巣のある歯にunder根充をした一症例
○ 大平眞悦
     
目 的

 一般的に根管充填は、過不足なく緊密が良いとされ,under根充は最悪とされている。
 しかし、LSTR 3Mix-MP法では、無菌化された空間は細菌が繁殖するはずはなく、空隙に修復象牙質やセメント質が増殖し、やがて根尖孔は硬組織で密封され、完全に体内と体外を隔てる密閉扉ができると考え,根管充填は意図的にunderとする「スペース根充」が推奨されている.
 今回根尖にX線透過像のある歯にスペース根充をして4年の経過観察をしたので,若干の考察を加え報告する。

 

目 的・方 法

患者:20歳 男性

主訴:CK脱離

処置

2002年
6月14日
CK脱離   デンタルX線
 
7月 8日
LSTR感染根管治療 
 
7月15日
LSTR感染根管治療
 
7月30日
スペース根充
 
8月 3日
レジン築造
CRインレー(直接法)合着
2003年
3月1日
パノラマX線(デジタル)撮影
2005年
1月8日
パノラマX線(デジタル)撮影
2006年
1月7日
パノラマX線(デジタル)撮影

 

 

結果と考察:
 8ヶ月後X線透過像はまだすこし残っている。2年5ヶ月後X線透過像の痕跡がみられるが,臨床症状は全くなかった。3年5ヵ月後X線透過像の痕跡もほとんど消えている。
  under根充で空隙が残ってもX線透過像(根尖病変)が消失していることから、根管内が無菌化されれば,根尖性歯周炎は治癒することが実証された。
 また,皮膚の傷が直るとき傷跡が残りそれがなかなか消えないように、根尖病変の治癒過程においても,その痕跡を残しつつ直っていくものと考えられる。
  従って2年5ヶ月後のX線透過像は、その痕跡が残っているけれども,この時点で治癒方向にあると考えても良いと考察した.



 

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