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   第8回LSTR療法学会 2009年度学術大会 2009年9月20日

重度外傷歯にCRインレー直接法を適用した一例 

五十嵐 祐
目的

 全く異なるタイプの歯髄ダメージを受けた隣接する2歯に、CRインレー直接法で処置した。予後良好な 10ヶ月の経過を報告いたします。

 

方法

 中学3年生の男子。自転車ごと路地の側溝にはまり顔面を強打。重傷当日は近医で裂傷のみ治療。父親が当院を受診中であったものの直後の電話対診はなく、ほぼ24時間経過した後に連れてきた。

#11。歯冠側1/3で横破折し、髄角から髄角まで均一に露髄。歯根膜のダメージは不明。CRアンレーの形状をとり、接着面は歯の軸面に広く求めた。

#21。衝撃により切端に覗く象牙質には歯髄血流が瞬間に押し出されたように一面に血腫が観察される。髄角付近にはピンホール状の露髄。歯根は口蓋側に移動し一見して#11よりも重篤。CRインレーで対応。

 

結果と考察

 2歯ともに経過良好だが、もともとの切端咬合を、受傷後は半年以上も咬合接触を外して安静を保っていたことが要因と思う。現在は2歯とも自然挺出し、わずかな咬合接触がある。

 さらに、@#11にあった広範囲の露髄は挫滅や浮腫がほとんどなかったこと、A#21のピンホール露髄が歯髄出血による髄腔内圧上昇を抑制していたこと、 が好条件だったように思う。また移植歯に対してのそれと同じように3Mix−MPが歯根膜のダメージに良好に作用していたのではないか。

 

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