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   第9回LSTR療法学会 2010年度学術大会 2010年9月19日

●口頭発表 &テーブルクリニック●

Kavo社製DIAGNOdentを用いたう蝕象牙質再石灰化の評価  (第2報)

◯畑岡拓  鈴木章  宅重豊彦  (CDRG)

目 的:

   In situ(口腔内でのウ蝕発生環境下の歯牙の測定)では、SavePulp療法後のう蝕象牙質再石灰化は経時的に増すことが確認された。(CDRGの基礎実験より)
  これに対して、In vitro(抜去歯を使用した測定)すなわち、『ウ蝕の発生環境ではない環境下で歯そのものの中にあるカルシウムイオンが溶け出して移動するかどうか?』について検証した。
  その結果、興味ある結果が得られたので報告する。

 

方 法:

<被験歯>
    ・C2〜C3 ウ蝕歯
    ・歯髄穿孔なし
    ・軟象表面が肉眼で平らな歯牙

<実験方法>
    ・Free enamelの除去
    ・Enamel-dentin境の健全dentinを露出
    ・12%EDTA 1分処理→水洗→エア乾燥
    ・標準調度の3Mix-MPで、Soft dentinの一部を被う
    ・Fuji\GPで密封後水中保管

<コントロール群の条件>
  @ コントロール1:カリエスフリー、EDTA、3Mix-MP、Fuji\
  A  〃      2:カリエス有り(Max40以下)、EDTA、3Mix-MP、Fuji\
  B  〃      3:カリエス有り(Max40以下)、何もしない、Fuji\もない
  C  〃      4:Fuji\のみ

<集計>
大臼歯20本、小臼歯11本、前歯13本(合計:44本)をKavo社製DIAGNOdent で6年5ケ月後まで 5回測定(Max99〜、Min〜50、Zero設定は頬側咬頭頂)し
  初期値:99〜の歯牙のみ(合計:27本)のMax値を集計した。
(Fuji\GPが脱離した歯牙は除く)

 

結果と考察:

@Kavo社製DIAGNOdentを使用したコントロールの測定値についてコントロールは、異なった4つの条件を設定し、経時的変化には同じ様な傾向が見られた。

A各試料の測定値について
 6ケ月位までは初期値(99)から一端減少するが、1年6ケ月後にはばらつきが出て 2年5ケ月後にはさらにばらつく様になった。5年1ケ月後になると、55〜70に集約してきて 6年5ケ月後ではそのまま増加してきた。

Bウ蝕の発生環境ではない環境下(=In vitro、抜去歯を使用した実験)でも歯そのものの中にあるカルシウムイオンは動くと推測される。

 

 

 

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