痛みがなかなか取れないという訴えで、患者が来院した。
前医は、自発痛があったことから抜髄、根管治療、歯冠修復、再根管治療を5ヶ月間に亘って行っていた。
初診時症状
患者は51歳の女性で、初診時、右上第一小臼歯の痛みを訴えていた。
症状としては、自発痛(−)、水平打診痛(+)、頬側歯肉根尖相当部圧痛(++)、頬側歯肉根尖相当部がやや膨らんだ感じがするということであった。
仮封を除去して綿栓を引き出すと、綿栓の先は明るい黄色で、臭いはほとんど無かった。
根管は2根あり、根尖狭窄部まで歯髄が除去され、根管拡大されていた。
咬頭嵌合位では咬合していなかったが、側方運動時に同側犬歯のガイドが甘く、主に2本の
小臼歯でガイドしていた。
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