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   第9回LSTR療法学会 2010年度学術大会 2010年9月19日

●口頭発表 &テーブルクリニック●

3Mix-MPが効きにくい症例

大河原 泰雄
(山形県天童市)

目的:

歯内療法の目的達成のためには、3大要素が存在する。即ち、診断・原因除去・終末処置の3つである。
今回その中で恐らく根尖端の封鎖不全が原因で3Mix-MP法の効果が無かった症例を発表する。

 

患者:

平●巖    S.16.05.28 生まれ  69歳

主訴:左の奥の歯茎が痛い。(H.22.03.20 来院)

現症:歯周病の進行あり、清掃状態はやや不良
         右側臼歯部に片側型部分床義歯装着

症状:#36の頬側歯肉に米粒大境界明瞭な腫脹(有茎性)あり。
         打診痛(ー)  自発痛(±)  EPT(-)  EPP(4mm)
X線写真所見:
        全顎的に歯槽骨吸収あり。
        #36根分岐部にX線透過像、根尖側に境界やや明瞭なCyst様
        X線透過像あり。

診断:慢性化膿性根尖性歯周炎

既往歴:特記事項なし。

処置:
     @H.22.03.20  ブリッジ除去の後、NIET
     AH.22.03.27  腫脹の縮小なし。仮封をCR-Inlayにする。
     BH22.04.03  腫脹の軽減なし。再度NIET後 CR-InlayとCR-Crown
     CH22.04.15  腫脹の改善無し。 再植術を行う。
     DH22.05.21  腫脹の改善傾向にあり。

 

考察                                      

 3Mix-MP法では、CR-Inlay等で歯に開けた穴を密閉し、無菌化処理が出来る時は好結果を得ることができる。
   しかし、歯根の破折・亀裂等では、破折部を封鎖しなければ治癒は難しい。又、歯周病 からくる上行性感染も無菌化を達成するのは難しい。
   しかし、適切な処置とLSTR 3Mix?MP療法で好結果を得ることがでる。
  根尖端に大きな亀裂がある場合は、通常の3Mix-MP法の処置では処理できなかつた。
  3Mix-MP法が効果ない時は、根尖端の形態も考慮しなくてはならないかもしれない。

 

 

 

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