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   第9回LSTR療法学会 2010年度学術大会 2010年9月19日

●口頭発表 &テーブルクリニック●

「セラミック ティッシュ トリマー」の有用性 

宅重豊彦

目 的:

  歯頚部カリエスで残存歯質が歯肉縁より下がってる症例では、歯肉の増殖が起こり、歯質上に歯肉が盛り上がっていることが多い。その他、歯科臨床では歯肉を少し切ると、治療が上手に仕上がるケースが散見される。
 これらの症例で歯肉の整形をするには、少量ではあるが浸潤麻酔を打ち、電位メスで切除する。あるいは、高価なハードレーザーで焼く方法が一般にとられている。
 しかし、こうした方法は、手軽に、更に患者の負担を少なくてできるものではない。
  今回紹介する「セラミック ティッシュ トリマー」は、タービン用バータイプの歯肉切除器具で、電気メスやハードレーザーと同等に歯肉の切除を行うことができるとして販売されている。
 演者は、本品を3年間ほど使用して、その有用性を認めたので紹介する。

 

方 法:

  セラミック ティッシュ トリマーは、ロンヴィッヒ デンタル社の製品で、シャンファー型のタービン用バーと同じような外形をなし、ダイヤモンド部分がセラミックで作られている。

その特徴は
@歯肉形成、歯肉切除、不良肉芽腫除去に用いる。
A無麻酔で歯肉を切除できる。
Bバースタンドに常備できるので(仰々しい準備や機械が不要)、いつも手元にある。
C使用説明書に記載されている以上に、バッサリ切ることができる。

 

結果と考察:

  セラミック ティッシュ トリマーは、お手軽な歯肉切除器具と言える。
 しかし、使用説明書に記載されているような止血効果は、少々期待を裏切られる。そこで、当医院自家製の止血剤(処理液B)を用いることで、切除後の歯肉からの出血を止めることで、十分臨床に使える。
  3Mix-MP法用のGoodsが幾つか開発されているが、セラミック ティッシュ トリマーもその一つとしてもいいのではないかと思われる。
  実際の症例を供覧し、セラミック ティッシュ トリマーの有用性を示す。

 

 

 

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